今月の『大阪を変える100人会議』スタディツアーは、イシューキュレーター中川 悠さんが経営する株式会社GIVE&GIFTでした
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イシューキュレーターとは、issue(問題点・事柄)」と「curator(管理者・企画者)」を組み合わせた中川さんの造語。
編集やデザインの仕事をしてきた中川さんの能力が、いろんなところで活かされています。
淀屋橋駅近くのカフェGIVE&GIFTは就労支援の事業所でありながら、一見、ごくごく自然に淀屋橋の街並みに馴染んだお洒落なカフェ。
郊外にあるのが一般的な就労支援事業所が都心にあるのは珍しい。
全国的に問題になっている障がい者福祉施設の工賃を何とか上げられないかと、郊外ではなく、都心で作ったものを都心で提供する都心モデル
障がい者福祉施設✖️ソーシャルカフェ
GIFT&GIFTを立ち上げることに。
2014年9月にオープンし、現在は約20名の障がい者のみなさんが通所しています。
都心で福祉施設を運営するメリットは他にもあるそうで、
*家族の送り迎えなしで1人で通える
*女の子はお洒落に目覚め、洗練される
など。
1階のカフェのお料理を、2階のキッチンで作っているのですが、お鍋やフライパンなどはほとんど家庭用の一般的なもので、自立支援を促すことにもつながっています。
障がい者のみなさんにとっては、一般就職をイメージした就労環境づくり、
支援員にとっては、都心のカフェでたくさんのお客様に接することでやりがいがあり、
社会に対しては、自然と障がい者福祉に関われる機会を提供できる
障がい者福祉と社会の距離を近づける、都市型ならではの働きかけが可能になっています。
見学中にランチも戴き、優しい味で身体が喜んでいました。
お客様の中には、就労支援事業所とは知らずに来られている方も多いそうです。
見学していて印象に残ったのは、働く人、一人ひとりが達成感を感じられるように工夫されているところ、あらゆるところにデザインの力が発揮されているところです。
常に様々な案件に引っ張りだこで、イシューキュレーターとして活躍している中川さん。
これからの益々の活躍が楽しみです。