箕面こどもの森学園スタディツアーご報告。
2/27月曜午後、箕面こどもの森学園に訪問させて頂きました。
箕面こどもの森学園はフリースクールであり、認定NPO法人です。
校長の藤田美保さんは、ご自身の教員経験から、新たに学校を作りたいと思い、たくさんの協力者を得て2004年4月に小学部が開校したそうです。
箕面こどもの森学園の理念は、
「子どもは自ら学ぶ意欲をもち、自らの力で学ぶことができる」という学習者中心の教育観に立ち、子どもたちが、この学校での学習や生活の経験を通して、創造的で共生的な生き方を身につけ、自立した人間に育つのを支援します。
とあり、子ども達は毎週金曜に翌週、自分が何をするか考え準備するそうです。
座学もあり、一般的な国語や算数のようなことば、かずの基礎学習と、テーマ学習(いのち、くらし、社会、自然、科学など)、自ら考えて準備し行動するプロジェクト実習などがあり、園内には様々な文具や工具、絵の具や調理器具、手芸用品などが整理整頓され、子ども達が自分で取りに行き、自分で片付けるようになっています。
試験はなく、自分が学んだカリキュラムは色を塗って進捗や達成度合いが分かるようにしたり、卒業アルバムも自分で製作するということでした。
私たちが見学させて頂いた日は、ロールケーキを作っている男の子たちや、ノコギリを使って木工をする男の子たちがいたり、卒業アルバムを製作している女の子がいました。
机(一部手作り)や校舎の使い方など、随所に創意工夫が見られ、小学部の壁に貼られた人種差別に関する学習発表や、中学部の校舎の壁に貼られたアメリカの現在のトランプ政権についての見解なども印象的でした。
また、みんながお弁当を食べる日当たりの良い広いバルコニーなども見学させて頂き、お天気も良かったのでとても気持ち良さそうでした。
現在、小学部40名と2015年からスタートした中学部20名の子ども達がいて、ほとんどの学年で定員が埋まっており、順番待ちの子ども達もいらっしゃるそうです。
箕面が地元の子どもはおらず、他府県から通っていたり、全国からこの学園に通うために転居してくる家族も多いそうです。
今後の課題は希望者を受け入れるためのスケールアップや分校を作ること。
現在、一期生が成人を迎える頃になっていて、今後の発展や卒業生の活躍が楽しみです!